家庭でできる、自宅学習を“習慣化”させるための塾講師の5ステップ

育児

以前の記事では「ゲームと勉強を両立するコツ」について記事を書きました。それ以外にも保護者の方から相談を受けることはたくさんあり、特に「家庭での学習を習慣にしたいけれど、なかなか続かない…」という悩みを持つ保護者の方は多かったです。塾講師として日々生徒と接していると、「やる気はあるのに習慣化できない」というケースがよく見られます。そこで今回は、家庭でも取り入れやすい「自宅学習の習慣化ステップ」を、実際に塾で実践している方法を交えて紹介します。


なぜ習慣化が難しいのか

学習を習慣化できない理由はいくつかあります。

  • 学習時間が不規則
  • 学習環境が整っていない
  • 目標が不明確

勉強が必要となってくる小1~小6の子どもは、集中力の持続時間や理解力に差があるため、時間や量を一律に決めるだけでは続かないこともあります。そこで、子どもの年齢や性格に合わせた工夫が必要です。


ステップ1:学習時間を決める

まずは毎日の学習時間を決めましょう。短時間でも構いません。例えば「17時~17時30分」の30分間だけ学習するなど、無理のない設定がポイントです。
低学年なら15~20分、高学年は30~40分に調整すると、集中力が途切れにくくなります。


ステップ2:学習環境を整える

学習環境を整えることも重要です。

  • 整理された机と椅子
  • 適度に静かな場所
  • 学習に必要な教材がすぐ手に取れる状態

机の上をシンプルにして、学習に必要なもの以外を置かないだけでも、集中力がぐっと上がります。

また、意外と効果的なのが「リビングで勉強すること」です。うちの塾では、他の生徒や先生の声が聞こえるオープンスペースで授業を行っています。その中でも子どもたちはしっかり集中して学習しています。家庭でも同じように、リビングで勉強する時間を作ると、子どもが集中しやすくなります。リビングで勉強をすることのメリットとして、こちらの記事でも紹介されているように、

  • 集中力が養える
  • 勉強を生活習慣にできる
  • ほどほどの緊張感がある
  • すぐ質問できる

といった内容があげられます。特に「集中力が養える」については、適度な雑音がある環境や、他の人が違うことをしている環境で勉強することで、日常的な生活音のある環境でも集中できる力を早期段階から鍛えることにつながります。学校のテストや受験の時、周囲は当然無音ではなく鉛筆の音などが飛び交っています。普段から雑多な音が聞こえる環境での勉強に慣れていれば、本番でも安定して力が発揮できるようになるでしょう。


ステップ3:達成感を見える化する

達成感を目に見える形で示すと、子どももやる気を保ちやすくなります。

  • チェックリストやスタンプ表
  • 日々の短い学習記録

例えば「今日の漢字10個クリア」「計算ドリル1ページ終わり」といった小さな目標を達成するたびにチェックすることで、子どもが自分の成長を実感できます。


自宅学習チェックリスト(例)

日付学習内容時間達成チェックコメント
〇月〇日漢字10個20分できたこと・気づき
〇月〇日計算ドリル1ページ20分できたこと・気づき
〇月〇日音読5分5分できたこと・気づき
〇月〇日英語フラッシュカード10分できたこと・気づき
  • チェック欄:終わったら□にスタンプやシールを貼る
  • コメント欄:親が短くコメントを入れたり、子どもが書いたことを記録してもOK

スタンプ表の例(イメージ)

学習内容          スタンプ数
漢字10個           ★
計算ドリル1ページ  ★
音読5分            ★
英語フラッシュカード ★
  • 1日1回クリアしたらスタンプを1つ
  • 週末にスタンプの合計数を見て「がんばったね!」と声をかける

ステップ4:親子でのコミュニケーション

学習中は、親が軽く声をかけることでモチベーションが高まります。

  • 今日やったことを一緒に確認
  • 褒める・励ます

「低学年は特に、できたことを褒めること」「高学年は自分で振り返る習慣をサポートすること」がポイントです。


ステップ5:振り返り&次の目標設定

週末などに振り返りを行い、翌週の目標を決めます。

  • 「できたこと」「できなかったこと」を整理
  • 次にやることを明確にする

振り返りは長時間でなくても構いません。短くても毎週続けることで、習慣化の定着につながります。


実際に私が教室で実践した例

ある生徒では、1日30分だけ学習時間を設定し、チェックリストで達成感を見える化したところ、週の後半には自分から机に向かうようになりました。小1~小6までの生徒に応用できる方法です。


注意点・つまずきやすいケース

  • やる気が出ない
  • 途中で遊びに気を取られる
  • 目標があいまいで続かない

上記内容が続かない理由としてよくあげられる例です。対策としては、短時間で区切る、達成感を見える化する、親が軽くサポートすることです。


まとめ

person writing on brown wooden table near white ceramic mug

今日からできる1ステップは「学習時間を決めること」。まずは15~30分でも構いません。
小さな成功体験を積み重ねて、自宅学習の習慣化を目指しましょう。
チェックリストのコメント欄で「今日やったこと」をシェアするのも、子どものモチベーションアップにつながります。

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