はじめに
我が家には娘が二人いますが、2歳になる娘はテレビやYouTubeが大好きです。
楽しそうに画面を見て笑ったり、キャラクターの名前を呼んだりしている姿は、親としてとても嬉しくなります。
でも同時に、
「こんなに見せて大丈夫?」
「言葉や発達に影響はない?」
「動画に対して依存してしまわないか?」
という不安が頭の中に浮かんでいた時期がありました。
家事や仕事をしているとき、どうしてもテレビやYouTubeに頼ってしまうときがあります。
“便利”だからこそ、不安になる。
きっと同じ気持ちになるママやパパは多いんじゃないかなと思います。
そこで実際に調べてみると、実は動画視聴って特別なことではないことがわかりました。
こども家庭庁の調査では、0〜6歳児のインターネット利用率は約7割(68.1%)というデータが出ています。
「小さな子どもが動画に触れる」という環境自体は、今や特別なものではないのかもしれない――そう感じました。
このデータを知ったことで、私は「じゃあわが家なりの使い方を考えればいいんだ」と思えるようになりました。
この記事では、私が悩みながら考えてきた“わが家なりの答え”をまとめました。
正解ではないけれど、誰かの悩みが少し軽くなるきっかけになれば嬉しいです。
子どもとの“向き合い方”について迷ったときの気持ちは、こちらの記事にも書いています。
👉 叱ることが正しいのか悩む日々|パパとしての葛藤と向き合い方をリアルに語る
同じように悩むパパやママの参考になれば嬉しいです。
Contents
2歳がYouTubeに夢中になるのはなぜ?
言葉の前に「感覚」で楽しめる
2歳はまだ言葉が十分に発達していない子も多いけれど、
色や音、リズムを感じる力はすごく強い時期です。
だからこそ、
・明るい色
・わかりやすい動き
・楽しい音楽
こういうものに自然と惹かれていくんだな、と感じます。
娘も、英語の歌でも日本語の歌でも、言葉は理解していなくても“楽しそう”なんです。
目がきらきらして、体が自然に揺れる。
その姿を見ると、「夢中になる理由があるんだな」と思えました。
完全に“やめさせる”ことは私にはできなかった
一度、禁止にしてみた時期がある
正直に言うと、YouTubeを一度やめた時期があります。
「一度見始めると依存してしまいそう」「ずっと見ていると目が悪くなりそう」。
そんな理由で、思い切って見せないようにしました。
でも、その期間の娘はいつもより機嫌が悪かったり、
私自身も家事が進まなくてストレスがたまりました。
親子そろって、何かを我慢している感じです。
何より、
「画面を見せないこと=正しい教育」だと決めつけていた自分に気づいてしまって、少し苦しくなりました。
“上手に付き合う”と決めた日
わが家が作った3つのルール
完全に禁止するより、使い方を決める方が私には合っていました。
そこで、娘と私のために、小さなルールを作ることにしました。
① 時間を決める
「今日は20分だけ」「この曲を2つだけ」「この番組が終わるまで」など、
回数や時間を娘にもわかる形にするようにしました。
時計やタイマーを見せることで、終わりも受け入れやすいです。
② 見たあとに会話をする
「どの曲が好きだった?」
「どんな動きが面白かった?」
まだ言葉は多くないけれど、反応を楽しむようにしています。
“聞き返す”って、こんなに表情が輝くんだと感じました。
③ 興味を広げる
動画で見たことを、生活の中に持ってくることを意識しています。
動物が出てきたら絵本を見せたり、公園でそれっぽい石を探したり。
「点」が「線」になる瞬間を見るのが、私はすごく楽しいです。
動画から“学び”が生まれた瞬間
歌を歌い、踊るようになった
私が「YouTubeは悪いだけじゃない」と感じたきっかけがあります。
それは、娘が歌を歌うことや、音楽に合わせて身体を動かすことに夢中になったことです。
ある日、お気に入りの曲が流れた瞬間、娘は立ち上がって手を振ったり、体を揺らしたりして踊り始めました。
何度も同じ曲を聴くうちに、サビの単語だけ口に出せるようになっていきました。
完璧に歌えるわけではありません。
それでも、「歌いたい」という気持ちそのものが、私には大きな成長に見えました。
見ているだけではなく、
音楽を自分の中に取り込んで“表現”に変えている。
その姿を見て、「やっぱりうちは完全に禁止しなくて良かった」と心から思いました。
親が疲れ切っていたら意味がない
便利だからこそ、やさしく付き合う
育児・家事・仕事。
全部一生懸命やっていたら、正直疲れます。
そんな時に動画に頼るのは、私は“悪いことじゃない”と思うようになりました。
便利なものを使っていい。
ただ、距離感と付き合い方を決めるだけ。
娘が笑っていて、私も機嫌よくいられるなら、
それが我が家の「正解」だと思っています。
まとめ:YouTubeは敵にも味方にもなる

テレビやYouTubeは、2歳の子どもにとって刺激が強いところもあるけれど、
興味を広げる“入口”にもなります。
・完全に禁止しなくてもいい
・親が疲れないルールを作る
・動画で終わらず、会話や遊びにつなげる
この3つで、我が家は少し楽になりました。
正しい方法は家庭によって違うと思うけれど、
「親が楽しく育児できる」
「子どもが笑って過ごせる」
その2つが両立できるなら、YouTubeは悪者じゃありません。
誰かの悩みが少しでも軽くなりますように。

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